ThoughtSpotがGoogle Cloudと提携し、AIを中心としたBIの実現へ

ThoughtSpotは、テクノロジーと人々を隔てる「言語」の壁を超えて橋渡しするアナリティクス体験を提供します。これによって、人間中心のテクノロジーを必要とするナレッジワーカーが、データにアクセスしやすくなると私たちは考えています。AIは、組織がデータを分析し、理解し、それに基づいて行動するのに役立つので、検索を補完する存在として申し分ありません。 

このビジョンを実現するために、ThoughtSpotはすべてのモダンデータスタックの中で最も革新的なトップクラスの企業と提携する必要があるだろうと考えていました。求めていたのは、ユーザーファーストで、常に高い品質を保持し、テクノロジーがビジネスの収益を高める方法について独自の考え方を持つ企業です。2018年に最初のパートナーシップを表明して以来、ThoughtSpotはGoogleとの関係を育み続けてきました。双方のユーザーに対して、最高のサービスを提供するためです。生成AIが世界を席巻する今、ThoughtSpotのユーザーの皆さんにこれを最大限活用していただくための準備は整いました。

私たちはGoogleとの提携に胸を躍らせています。生成AIに関するGoogle Cloudの素晴らしい新機能を、ユーザーの分析イニシアティブに取り入れることができるからです。Google Cloudが複数のモデルの可用性を拡張する中で、ThoughtSpotユーザーは生成AIを活用した新機能を利用できるようになる予定です。たとえば、 ThoughtSpot for Sheetsで使える「AI Explain」という機能や、新しい対話型AIのThoughtSpotプラットフォームへの導入などです。

ThoughtSpotにおけるAIの進歩

ThoughtSpotのセマンティック検索と構文検索における経験によって、長い間、ユーザーは分野固有の言語、すなわち検索キーワードを使ってデータ検索を行うことができました。今年発表されたThoughtSpot Sageは当社の歴史の中で、AIを活用したセルフサービスアナリティクスを実現する重要なマイルストーンとなりました。当社の特許取得済み検索プラットフォームと生成AIを組み合わせれば、データからインサイトを得ることは、友人や同僚に話しかけるのと同じくらい簡単です。しかも、ビジネスの基本であるセキュリティーやガバナンス、正確性を犠牲にする必要はまったくありません。 

ThoughtSpotの生成AI哲学の核を表す「4つのC」  

  • Choice 言語モデルとMLモデルの選択

  • Customization 専門分野、企業、および機能固有の分類を支援するモデルのカスタマイズ

  • Control 記録、監査、管理の機能を通じて、ThoughtSpot内でのAI利用をコントロール

  • Clarity 透明性の確保とヒューマンインザループ式のMLによるプロセスの明瞭化

ThoughtSpotは検索体験の透明性を高めることで、AIのブラックボックス問題を解消してきました。すなわち、どの時点でAIが生成したインサイトを利用しているのか、SQLを使用中に背後で何が起きているかなどを確認でき、各データの辻褄が合っているかを確かめることが可能です。さらにヒューマンインザループ式の機械学習を採用しているので、使えば使うほどAIは賢くなっていきます。

AIを活用したこの検索体験を劇的に向上させる目的で、私たちは数々の戦略的な行動を実行に移してきました。こうした機能の実現に必要なツールを、自信を持って確実にデータチームに提供するためです。たとえば、ThoughtSpotは最近Mode Analyticsの買収を発表しました。その結果、データチームは柔軟でコードファーストなアプローチを取れるようになりました。さらにGoogleとの提携関係を拡大して、Google CloudおよびLookerとの連携においても中心的役割を果たしました。Lookerとの連携により、Looker Modelerを使ったデータの評価指標のモデル化、変換、定義が可能となっています。今やデータチームと営業チームの双方が、必要なツールを手に入れたというわけです。こうしたツールは、組織全体が最速で目に見える成果を出すうえで欠かせません。 

それ以来、ThoughtSpotはAI機能を増強するとともに、Googleエコシステムにおける存在感も高めながら、大きな進歩を遂げてきました。Google Cloudにおける私たちのSaaSプラットフォームは現在正式版として提供されており、OVOなどのユーザー企業はすでにGoogle Cloud上で自社のデータを活用し、その価値を存分に引き出しています。これをGoogle Cloud Marketplaceに持ち込めば、クラウド上にある既存のクレジットの使用も可能です。それによってGoogle Cloud上でのThoughtSpotの購入や導入が、これまで以上に容易になります。 

しかし、これはほんの始まりにすぎません。 

Google Cloud AIと連携したThoughtSpotの導入

データ分析を目的として、AIを活用した検索体験を構築しようとするなら、検索の代名詞ともいえる企業と提携するのが一番です。ThoughtSpotとGoogle Cloud双方のユーザーが未来を見据えている今、本日の発表のとおりAIに投資を続けてきたGoogle Cloudなら、私たちと手を携えて申し分のないイノベーションのチャンスを提供できるでしょう。

とはいえ、この業界の変化は目まぐるしいものです。エンタープライズ企業がビジネスインテリジェンスを始めとする業務全体にAIを活用できるよう支援することは、ThoughtSpotが達成を願うミッションです。このビジョンを実現するために、ThoughtSpot検索をGoogle Cloudと緊密に連携させる必要があると私たちは考えています。 

Google Cloudの各種生成AIサービスには数多くの機能が備わっていますが、データのポテンシャルを100%解放するには、それ以外の多種多様なアプリケーションも役立ちます。私たちのチームは、ユーザーがこうした機能を存分に活用できるよう、懸命に取り組んでいます。今後は生成AIに関するGoogle Cloudの認定審査を受け、PaLM 2のようなGoogle Cloudで使われる言語モデルを使用して、ThoughtSpot自身のプロダクトを充実させていく予定です。私たちの目標はただ1つ、AIを活用したアナリティクスをすべての企業に届けることです。 

AIを活用した検索へのオープンでセキュアなアプローチ

ThoughtSpotの「4つのC」という枠組に立ち返るなら、生成AIについて検討中の企業が真っ先に考えるべき問題は、モデルの選択とデータのセキュリティーです。私たちが生成AIに関してGoogle Cloudとの提携関係を拡大すると決めた理由は、機能向上の速さとともに、オープンなアプローチと、データセキュリティーおよびプライバシーの重視という点にありました。

ThoughtSpotは、Sageを始めとする自社プラットフォームの構築に対して、常にオープンなアプローチを取ってきました。パブリックなLLMから出発した私たちは、選択というものの重大性を認識しています。Google Cloudの堅牢なAPIフレームワークによって、生成AIの導入方法を選択する自由を確保できます。また、Google CloudのModel Gardenやオープンソースの言語モデルFLAN-T5に対しては、特定の業界、機能、または企業に最適化されたモデルの構築をサポートし、分析を目的とした自然言語検索を向上させることを期待しています。 

重要なのは、ユーザーのデータを完全に保護し、セキュリティーとプライバシーを維持できるGoogle Cloudの特性が、業界の中で一線を画している点です。これによって、ユーザーは有益な生成AIの機能を安心して活用したり、自身の所有データを使って言語モデルを安全にカスタマイズしたりすることが可能です。

ThoughtSpotがGoogle CloudのVertex AIを積極的に利用しているのは、プライバシーとセキュリティーに関する機能が群を抜いているからです。そのおかげで、ユーザーはデータが完全に保護され、保証され、非公開に保たれていると確信しながら、自社の所有データを使って言語モデルの訓練やカスタマイズを行えるのです。Google Cloudのアプローチなら、パラメーターの微調整だけでなく、あくまで自社の仮想プライベートクラウド内に留まるための微調整用データセットも設定可能です。これによって、高レベルのセキュリティーとプライバシーを実現できます。 

構築にPaLM2を使用しているため、データモデル内で質問と検索キーワードとの間に直接の関連性がない場合でも、質問の意図の解釈が可能です。その結果、技術的なトレーニングに何時間も費やす必要がなく、短時間でインサイトを得られます。ThoughtSpotはパフォーマンスや使いやすさを犠牲にすることなく、膨大な量のデータに対して、エンタープライズクラスのセキュリティーを実現できるよう構築されています。ですから、ユーザーは自身のデータが変わらず自身のものだという信頼感を持てるのです。 

職場とSheetsにおけるAIの使いやすさ

また、私たちはGoogle Cloudの生成AIを、Google Sheetsの無料アドオンであるThoughtSpot for Sheetsでも活用しています。ThoughtSpot for Sheetsを使えば、誰でもデータの分析や可視化を行えます。これによって、誰でもトップクラスの強力なAI分析を行えるようになりました。またConnected Sheetsとも緊密に連携しているので、ご利用のAIはGoogle BigQueryの最上段にあるThoughtSpotのセマンティックモデルを活用できます

この機能はすぐ利用できます。ご自身で確かめてください

Google Cloudとの提携強化を進める中で、ThoughtSpotはGoogle Cloudの生成AIを活用した新機能をいくつか発表します。

Google Cloudの生成AI体験がまもなくThoughtSpotにお目見え

説明にAIを活用

ThoughtSpot SageとGoogle Cloudを連携させて使うことで、可視化されたデータをユーザーが解釈する必要はなくなり、代わりにAIが説明や回答の要約を生成してくれるようになるでしょう。この機能によってデータリテラシーの差が埋められ、技術的能力の違いに関わらず、誰でもデータから価値を引き出せるようになります。 

対話型AI

ThoughtSpotはGoogle CloudのPaLM 2をチャット用の言語モデルとして導入し、対話型AIを開発中です。これは検索にコンテキストを付与する機能を備えています。以前の入力を記憶することで、対話型AIの出力結果は使えば使うほど改善されていきます。この論理の連鎖とThoughtSpotの階層無制限のドリルダウン機能を組み合わせれば、インスタントメッセンジャーのような使いやすさでデータを扱えるようになります。AIとの対話は自由に進みつつもコンテキストを保持します。ですからユーザーは適切な「ガードレール」が設置された状態で、会話を100%コントロールしながら、ビジネス上のニーズを表現できるのです。 

ML(機械学習)を活用した未来予測

ThoughtSpotはエンタープライズデータに対してAIを活用した検索を実現していますが、ユーザーが求めているのはAI機能だけではないことも理解しています。ユーザーが聞きたいのは「何が起こったか」だけではなく、「なぜ起こったのか」、「次に何が起こるか」、そして「それに関して何ができるか」です。 

だからこそ、GoogleAIのMLを使って取り組んでいる業務には特に期待しています。これは予想や予測を目的とした分析能力を増強するためのもので、私たちは「BYOM(Bring Your Own Model、モデル共有)」と呼んでいます。GoogleのGenerative AI Studioを使えば強力なMLモデルを構築でき、ThoughtSpot上でKPIやインタラクティブな可視化を通じて、すぐにビジネスユーザーに導入できます。こうしたモデル化機能の仮想プライベートクラウド内での使用は、Google AIを使えば簡単なので、ユーザーはAIの構築、微調整、導入のすべてを完全にコントロールできます。また、この機能はモバイルデバイスでも利用可能なので、ユーザーはいつでもどこでも必要に応じて、この強力な機能を活用できるのです。 

AIの次章に向けた準備はすでに始まっている

データコミュニティーにとって、現代とは期待に満ちた画期的な新時代です。その一方、AIの真のポテンシャルを解放したいと望むユーザーなら、GoogleやThoughtSpotのような技術パートナーに対して、さらに高い要求を抱くようになるでしょう。皆さまの成功に必要な強みを提供できるよう、私たちはここで述べたような緊密で有意義な連携関係の構築に取り組んでいきます。 

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