セマンティックレイヤーは、指標とビジネスロジックを一元的に定義できるという点で画期的です。信頼できる唯一の情報源に基づいたデータであるという確信をビジネスユーザーに与えられるため、セマンティックレイヤーはセルフサービスの分析も実現します。
ユーザーがシームレスにビジネスデータの上にレイヤーを重ねることができるLooker Modelerは、セマンティックレイヤーの中で主導的な立場となっています。ThoughtSpotとLookerの新たな統合によって、Lookerのセマンティックレイヤーを直接ThoughtSpotで照会できるようになりました。管理されたデータを、ThoughtSpotのような検索しやすく使い慣れたBIソリューションで直接エンドビジネスユーザーに届けられるので、安全で信頼できるセルフサービスのインサイトを組織の誰もが利用できます。
LookerとThoughtSpotを組み合わせてBIのワークフローを簡素化
ThoughtSpotとLookerの統合で、社内の指標とデータモデルをThoughSpotインスタンスに重ねられるようになるので、ビジネスには大きく3つの点でプラスの影響があります。
1. 標準化: データのレプリケーションや移動を減らすとともに、組織全体で標準化を推進します。
2. インサイトを得るスピード: データモデリングの際にアナリストは柔軟性とスピードを活用できるため、検索可能なデータがかつてないほど迅速にビジネスユーザーの手に届きます。
3. セルフサービス: ビジネス全体で、データモデルの1つの信頼できる定義があることを確実にします。ビジネスユーザーは、正確性や組織全体での一貫性について懸念することなく、各自の分析を進めることができます。
ThoughtSpotをLookerに接続する方法
ThoughtSpotとLookerの統合によって、簡単に始めることができます。ThoughtSpotでデータワークスペースに移動し、OAuthで認証を行ったら、既存のLooker Exploreからデータに接続します。この操作によってThoughtSpotの表が自動的に生成され、リアルタイムでデータを検索できるようになります。
Lookerモデルを検索できるようにする方法
ThoughtSpotとLookerのインスタンスを接続すると、データについてすぐに質問ができるようになります。あるいは、ワークシートを作成して検索エクスペリエンスを最適化することもできます。
ThoughtSpotのワークシートは、安全のための「ガードレール」、信頼できる検索を追加して、検索エクスペリエンスをカスタマイズできるように設計されています。列名を編集し、説明を作成して、類義語を追加すると、Lookerモデルはより利用しやすく直感的なものになり、AIを活用するシームレスな検索につながります。
ThoughtSpot + Looker Modelerの主なビジネスユースケース
1. データ集計の合理化
ThoughtSpotとLooker Modelerの統合によって、BIツール間で高度な計算を比較するという難題に対処できます。普通なら、利益や年間経常収益などの複数の結合が必要になることも多い計算です。今回の統合の結果、一度Looker Exploreを構築すれば済むようになりました。その後は、ThoughtSpotでそのデータを繰り返し検索できるので、手動で調整したりSQLを何度も書き直したりする必要はありません。
2. ビジネスユーザーの能力を強化
Looker Modelerの統合により、組織全体を通じて一貫性のある定義が確保されます。混乱しやすい主要な指標、たとえばOTIF(On Time In Full)やOTD(On time Delivery)などを定義しておけば、矛盾を懸念することなく独自の分析を実行できます。そうすれば、ツールごとに定義や計算方法が異なっているために生じがちな混乱やストレスも少なくなります。
3. データガバナンスの簡素化
ThoughtSpotは、複数のビジネスインテリジェンスソリューションにまたがるユーザー権限を1か所で標準化できるため、データガバナンスが簡素化します。製品ごとに権限を管理する複雑さと非効率が排除されるので、ユーザーは適切なデータに確実にアクセスできるようになります。
すでにThoughtSpotをご利用のお客様は、アカウントチームにベータ版のLookerコネクタ統合へのアクセスをリクエストすることができます。これから始める方は、14日間無料トライアルでご自身のデータを用いてThoughtSpotをお試しいただけます。
これは、ThoughtSpotがGoogle Cloud Ecosystemと提携して、AIを活用した分析を実現する多くの方法のひとつにすぎません。ThoughtSpotとGoogleのパートナーシップの詳細については、こちらをご覧ください。