ThoughtSpotの次なる章

これまでのキャリアを通じて、素晴らしいチームを持つ複数のテクノロジー企業を設立し、率いる機会に恵まれました。これらの企業は、業界を再定義し、お客様が従来とは異なる、より良い方法で働けるよう後押ししてきました。 

これらの企業の中核には、常にミッション、つまり目的があります。それは、何十年にもわたって私たちを導く北極星のようなものです。ThoughtSpotでは、最前線またはバックオフィスで働く人々でも役員室でも、意思決定を行う人々の手に直接データを届けることで、より事実に基づいた世界を作り上げることに取り組んでいます。

このミッションは創業以来変わっていませんが、私たちを取り巻く世界は変化しています。そして、お客様がそのデータを活用して競合他社より優位に立てるよう支援することで、ThoughtSpotも企業として変化しています。

創業時の状況

2012年に創業した際、ThoughtSpotは、検索を活用した分析エクスぺリンスを市場に投入した最初の企業でした。当時、Snowflake、Google BigQuery、Databricksといった最新のクラウドデータプラットフォームはまだ登場しておらず、従来のクラウドインフラストラクチャはThoughtSpotの検索エンジンにとって十分な速度を備えていませんでした。ちなみに当時、メモリに関して最大のEC2インスタンスは、32GBでした。今では、単一のEC2インスタンスで最大24,576GBを利用できます。これは、企業が分析に求める速度、精度、セキュリティと組み合わされたThoughtSpotの検索機能を使用しやすくするために、完全に統合されたスタックを構築することを意味しました。 

クラウドでの構築

前述のようなクラウドデータプラットフォームが登場すると、大規模に運営するために組み込まれていたスケールアウトアーキテクチャのおかげで、これらのプラットフォームと提携して迅速にクラウドに移行することができました。私たちはこの基盤上で構築を継続し、SaaSソリューションを迅速にリリースし、埋め込み分析も提供し、分析に生成AIを活用する先駆者となりました。 

ThoughtSpotは現在、Verizon、CVS、Capital OneなどのFortune 500企業から、DoordashやWellthyなどの高成長のデジタルネイティブ企業まで、1,000社を超える世界中のお客様にサービスを提供し、意思決定とデータ活用の方法を変革しています。あらゆる分野の企業がThoughtSpotを採用し、Tableauなど従来のBI製品が必要とする手間のかかる分析作業から解放されています。ThoughtSpotプラットフォームがもたらす価値により、SaaSソリューションでは、前年比で非常に高い成長率を達成し、短期間でThoughtSpotのビジネスの大部分を占めるようになりました。

今後に向けて:AIの時代にお客様と共に拡大する

AIの新時代に私たちが新しい章を始めるにあたって、このクラウド基盤がイノベーションをお客様に迅速にもたらすのに役立ちます。そして、新しい章を始める際はいつもそうであるように、私たちはお客様が進む方向に合わせて進化し、変化していきます。私たちが前進し、ビジネスを次のレベルに拡大するなか、クラウドへ移行する取り組みを率いてきたSudheesh NairがCEOを辞任しました。 

ほとんどの企業にとってAIは未知の領域かもしれませんが、私たちにとってはLLMの上にUIを載せただけの新しい分野ではありません。ThoughtSpotでは、当初からAIを活用したエンタープライズグレードの自然言語検索に投資してきました。こうした投資と生成AIの力の相乗効果により、お客様は実際のユースケースでAIを活用できるようになっています。 

ここ2、3年で、Tableauのようなレガシーなツールに代わって、ThoughtSpotをBIの標準とするお客様が増えています。このようなケースは初期には多く見られませんでしたが、今ではこのような従来のツールでは生産性が頭打ちになり、企業は自社のデータとAIへの取り組みから、より高いレベルのビジネスインパクトを引き出すことに熱心になっています。私たちが規模を拡大するにつれて、顧客価値へのコミットメントが強化されています。私たちは、お客様のビジネスをよりファクト・ドリブンにする次世代のアナリティクスへの移行を支援するための投資を増やしています。 

いつも申し上げているように、私たちは未だ2%しか達成していません。お客様、パートナー、そしてチームと共にこの未来を築いていくことを楽しみにしています。