未来のアナリストに会う - Silvia Ilie氏、HP社のリスク分析プログラムマネージャー

このブログは、連載「未来のアナリストに会う」シリーズの一部です。本シリーズでは、将来を見越して、組織を変革し、その過程において自身のキャリアを進化させているアナリストを紹介しています。

ほんの数年前、私の日常はまったく違って見えていました。当時、私はHPのフォレンジック監査を率いる監査プログラムコーディネーターとして従事しており、来る日も来る日も違反フラグと相互参照文書を分析し、異常値を手動で特定し、検証していました。12以上の異なるデータソースとシステムを操作し、手作業でデータを抽出して、Excelで計算しなければならないことも珍しくはありませんでした。控えめに言っても退屈な作業でした。

今日、私は、HPのプラットフォームテクノロジー&イノベーションチームのコンプライアンスリスク分析プログラムマネージャーです。私の仕事は、特にHPのサプライビジネスのコンプライアンスに重点を置いており、私はコンプライアンスチームが彼らの分析作業を自動化するために必要なツールと機能を提供しています。ThoughtSpotなどの新しいテクノロジーを活用することで、チームと私は、迅速なデジタル変革を通じて、HPを導いています。

この仕事は、「革新的」です

HPは、テクノロジー企業として、膨大な量の社内データを抱えています。これは、ビジネスのほぼすべての面に情報を提供するために役立ちます。ビジネスを前進させ続けるためデータドリブンのインサイトに依存していますが、プラットフォームテクノロジー&イノベーションチームと協力し始める前には、コンプライアンスチームの私の同僚は、実際にデータを分析するより、データを準備することにより多くの時間を費やしていました。Excelモデルを使用してデータから価値を抽出するプロセスは、彼らができるだけ効果的であろうとするのを妨げるものでした。

現在、私のチームからのガイダンスとThoughtSpotテクノロジーによって、HPのETLおよび分析プロセスはほぼ完全に自動化されています。これによって、コンプライアンスチームはより広範な分析を実行し、データからきめ細かいより高度なインサイトを抽出できます。

私達がしている仕事は、革新的だと思います。ThoughtSpotを導入する前は、私は、すべての分析においてレポートをリクエストするためボタンと化していました。今では、新しいプロジェクトを開始するときは常に、ユーザーがアクセス権を持っているすべてのデータをThoughtSpotへ追加し、彼らがいくつかのピンボードで開始し、そこからは彼ら自身で進められるよう支援するだけです。彼らは、データを検索して調べ、自分の質問に回答できます。関連チーム間でやり取りされていた大量の電子メールはなくなりました。また、ThoughtSpotは、アナリストとしての私の最大の課題の1つを解消してくれました。それは、大きな規模で私の業務を共有することです。今では、私が構築したものを全てのユーザーへ、非常にシンプルな方法で共有できます。

拡張と成功の測定

意のままに使えるThoughtSpotのような新しいデジタルツールによって、チームは自分達の生産性をより精緻な方法で測定できるようになりました。活用、アクティブユーザー、アドホック検索に関する指標を含め、使用状況のKPIの追跡には引き続き実証済みのアプローチを用いていますが、当社の効率向上のためのソリューションを使用して、コンプライアンスチームが得ているROIの追跡も開始しました。たとえば、今では、予防的見地と発見的見地の両方から、非準拠として特定できる新しいパートナーの総数を定量化しています。これは、当社のテクノロジーへの投資がHPの最終収益に及ぼしている広範囲な影響を的確に評価するために有用であり、ThoughtSpotを使用して簡単に測定できます。

会計年度2020年には、チームと私はHPのサプライデータにおける孤立値と異常値を優先し、特に、パートナーの監査と違反について調べています。オートメーションおよびセルフサービス分析への変革は円滑に行われたため、取引の調査を含め、ワークストリームを拡張できました。ThoughtSpotにデータをロードするプロセスは、当社の大量のデータであっても、本当に効率的です。ThoughtSpotに容易に統合できる、SnowflakeやSynapseなどのクラウドデータウェアハウステクノロジーを活用するプロセスも効率的に進んでいます。ThoughtSpotのEmbrace機能を通じてアクセス可能なデータを増やすことで、異常値検出のペースが加速され、より早いペースでビジネスに価値がもたらされます。

バックルームから役員室へ

フロントラインのビジネスワーカーが意思決定力を備えたことで、私は、データのロードやデータクリーニングを超えて、自分のキャリアを発展させ、より戦略的なイニシアチブに集中できます。以前に、ビジネス部門からの大量のリクエストを受けていた時には、より高度なことをする時間はありませんでした。ThoughtSpotによって、ほとんど技術的知識がないユーザーが複雑な分析を構築し、自身のデータを掘り下げて、実際に何が起こっているのか確認できるため、私はその重い責務から解放されました。1回限りのレポートリクエストは過去のものとなり、現在、私はピンボードを使用して傾向の概略についてレポートし、役員レベルの人に定期的にそれらを提示しています。 

動的な環境で成功を収め、継続的に自分自身と自分の仕事により高い目標を設定している者として、未来の分析に参加できることに興奮を覚えています。私の環境では、利害関係者がより多くのことを要求し、競争はますます厳しくなっています。アナリストとして、遅れを取ることなく、常に、データを調べる新たな方法を特定する必要があります。今後数年間は、デジタル変革が加速し続けると予期しています。特に、セルフサービス分析については楽観的に考えています。最終的には、他の人々の能力を高めたり、教えたりすることで、私自身が自分の仕事において向上しているからです。