SnowflakeのCIO兼CDOであるSunny Bedi氏がライブアナリティクスを活用して効率化と意思決定のためのインテリジェンスをどのように実現しているか

SnowflakeのCIO兼CDOであるSunny Bedi氏にとって、「ダッシュボード後の世界」は単なる人目を引く宣伝文句ではありません。Bedi氏は、実際にこの方法でビジネスを運営しています。250人からなるSnowflakeのITセキュリティ部門の指揮を執っているBedi氏は、セキュリティとアクセス制御、データ品質、汎用システムの可用性とパフォーマンスを含む広範な戦略的イニシアティブを監督しています。彼が考える第一の成功基準は、Snowflakeの世界中の従業員が適切なツールとテクノロジーを利用して高い生産性を発揮できるようにすることです。Bedi氏はその目標を達成するうえでThoughtSpotがいかに重要な役割を果たしたかを、Beyond 2021で開催されたAjeet Singh(ThoughtSpotの共同創業者兼経営責任者)のセッションでお話しいただきました。 

データスタックを最新化することを検討しているCIOやCDOにとってSnowflakeとThoughtSpotの組み合わせが非常に効果的であるとBedi氏が考える理由についてご確認ください。

Ajeet Singh : Snowflakeはデータ業界の圧倒的なリーダーです。御社はデータをどのように活用してビジネスの収益アップやコスト削減を実現していますか?

Sunny Bedi氏:当社は、正しいものを測定すれば会社として適切な成果を達成できると考えています。また、最高のデータドリブン企業になることを目指しています。そのため、自社内でSnowflakeを使うことは、IT部門のみならず、会社のすべての部門にとっても非常に重要な取り組みです。当社には私が製品チームと共同で率いているSnowflake on Snowflakeというプログラムがあります。基本的には、当社のどのユースケースでも、自社内でSnowflakeを活用するイメージができます。 

Ajeet : ではなぜ、ThoughtSpotを組織に取り入れたのですか?どのようなビジネス課題を解決しようとしていらっしゃったのですか?

Sunny氏:ServiceNowを利用している当社のITSMのデータで概念実証をしたいと考えていました。IT部門はCMDB、チケット管理、変更管理など多くのユースケースでServiceNowを利用しています。分析の観点から見ると、ServiceNowからのデータはあまり直感的とは言えません。IT部門とセキュリティ部門に広く導入でき、チームがセルフサービスで質問や検索、ドリルダウンをすることができるプラットフォームが必要でした。ThoughtSpotはまさに文句なしの勝者でした。今では、月曜の朝に運用の指標、セキュリティの指標、従業員エクスペリエンスの指標などを確認するミーティングを始めるときに、ThoughtSpotを使ってそれらすべての指標を視覚化し、掘り下げています。 

Ajeet: リアルタイムではないダッシュボードを使ってビジネスを運営したくなかったということですね。

Sunny氏:そうです。データは最新のものでなくてはいけません。また、エンドユーザーが適切な質問を尋ねて詳細にドリルダウンできるところまですべてリアルタイムでできる機能を提供したいと考えていました。ThoughtSpotは当社全体に非常に役立っています。ITセキュリティ部門のミーティングでは、もうスプレッドシートを使っていません。Googleスプレッドシートは使っていないのです。常にSnowflakeとThoughtSpotを使い、そのデータで意思決定しています。

Ajeet Singh : ThoughtSpotのLiveboardをどのように使っているか具体的に教えていただけますか。どのような方法でドリルダウンしてインサイトを得たり意思決定をしたりしていらっしゃいますか?

Sunny Bedi氏:当社で一番優先度が高いイニシアティブは従業員エクスペリエンスです。新型コロナウイルスの感染が拡大してから、当社はおよそ1,800人の人員を採用し、従業員数が2倍になりました。今もリモートで業務を行っているので、全員が生産性を確実に発揮できることがとても重要です。従業員のエクスペリエンスを把握するために、新入社員が入社して4週間以内に作成したすべてのチケットを確認してパターンを探し、今後入社する従業員にはどこをどのように改善すればいいのかを把握することにしました。 

そこで、ServiceNow内のすべてのチケットをキャプチャし、そのデータをSnowflakeに取り込んでから、ThoughtSpotを使ってドリルダウンし、インテリジェンスを集めています。「これを自動化する必要がある、それも自動化する必要がある。従業員が入社したらすぐにこのタイプのアクセス管理を付与する必要がある」と言えるだけのインテリジェンスを集めます。このような部門レベルのインサイトを指先1つで入手できます。それにより、優先する必要がある事項の自動化に関連する戦略を推進できます。そのレベルの詳細情報を入手するのにThoughtSpotがとても役立っています。

Ajeet: Snowflakeの他のチームはどうですか?ThoughtSpotをどのように使ってデータに基づく意思決定をしていますか?

Sunny氏:営業はすばらしいユースケースです。営業がしたいと思っていたのは、SalesforceやZoom Infoなどさまざまなソースから入手した大量のデータを1つにまとめて、どのアカウントに取り組めばよいのかを把握できるようにすることでした。そのデータをすべて取り込んで、モデル化とエンリッチメントを行い、0から100までのスコアを付けます。スコアが90を超えたアカウントが、ターゲットとするアカウントになります。ThoughtSpotを使うことで、営業チームが任意のアカウントに対して検索を実行してドリルダウンし、最新のデータに基づいて、取り組むべきアカウントを確認できるようになりました。古い従来のダッシュボードに頼らずにすむようになりました。

Ajeet Singh : ここまでは、使いやすさや、ThoughtSpotを使うことでどのようにチームがデータを掘り下げることができるようになったのかについてお話をお伺いしました。SnowflakeにおけるThoughtSpotのパフォーマンスは、それまで使っていた他のダッシュボードツールと比べてどうでしたか? 

Sunny Bedi氏:エンドユーザーに新しいアプリケーションを提供する場合、遅延が起こらないようにしたいものです。速度が障壁になってほしくはありません。ThoughtSpotではすべてがリアルタイムです。当社とThoughtSpotのアーキテクチャはどちらもデッドゾーンがないため、それを実現できます。エンドユーザーがデータにたどり着けなくなるような障壁はありません。ダッシュボードを作成する人にとっても、従来のプラットフォームから作成する場合と比べて圧倒的に短時間で作成できます。 

Ajeet Singh:それはうれしいお話です。今度は大局的な話をお伺いします。テクノロジースタックを変革しようとしているCIOやCDOがたくさんいらっしゃいます。そうした方々は従来のデータプラットフォームからSnowflakeに移行しようとしていますが、それと一緒に旧態依然としたダッシュボード視覚化ツールを利用しています。それについてどう思われますか?

Sunny氏:そうですね。SaaSアプリケーションはビジネスプロセスの課題を解決するのはとても得意です。しかし、それに伴うデータプラットフォームの課題を解決するようには設計開発されていません。WorkdayやDocusignなどのアプリケーション内のデータを、Snowflakeのようなデータプラットフォームアプリケーションに取り込む必要があります。ポイントソリューションですべての分析を行っている場合、データを取り込んで他のプラットフォームと関連付けようとすると行き詰まってしまうからです。そういうことはできません。その中間にSnowflake、そしてその上にThoughtSpotが必要だと思います。このようにすれば、プラットフォームを本当の意味で活用して、データが持つ力を解き放つことができます。

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