物流業界のデータ活用:KlearNow社がデータビジネスを成功させた方法

食料品店に行くと、通路をごった返す顧客の流れに驚くことがあります。棚に置く商品を仕入れるために、おそらく物流では悪夢のような事態が発生しているでしょうが、そんなことは知らずに楽しく買い物をしています。陳列棚に商品を魔法のように登場させるために、どれだけの人、システム、輸送手段がかかわっているか気付いていません。ですが、私は知っています。

KlearNow社のソフトウェアエンジニアリング部門のシニアディレクターである私は、食料品店を訪れる顧客がいつも楽しく買い物できるようにするために日々尽力しています。私の仕事は、輸入業者、海運貨物取扱業者、通関業者、運送会社に対して、商品を世界中に輸送するために必要なツールを提供し、そうした業者が、商品を求める顧客がいる場所と時期に応えられる態勢を整えることです。 

KlearNowのチームは毎日大量の物流データを管理しています。私たちはそのデータを、クライアントが24時間いつでも任意のスマートデバイスから、より低いコストでより多くの業務を行えるような形でまとめています。もちろん、通関サイクルのすべてにおいて完全な透明性が確保されています。事業が拡大するにつれて、KlearNowの少人数のチームではレポート作成が追いつかなくなりました。私たちがThoughtSpotを使って解決策を見出した事例をご紹介します。    

複雑な物流の世界をシンプルにする  

信じられないでしょうが、2021年になっても、物流業界は紙ベースのデータに大きく依存しています。世界中に輸送される商品の量を考えると、ますます管理しきれない状態になりつつあります。顧客は物流プロセス全体についてリアルタイムの正確な情報を見て、商品がどこにあるのか常に正確に把握したいと考えています。KlearNowはクライアントにLogistics as a Service(LaaS)を提供しており、貨物を数分で通関させることができるようにしています。数週間、数日、数時間ではなく、数分です。そのため、クライアントはスケジュールと予算どおりに顧客にサービスを提供できます。これは物流業界にとっては画期的なアプローチです。それによって、KlearNowはわずか3年半で140人以上の従業員を抱えるまでに成長できました。

しかし、チームにとって不幸なことに、クライアントのデータは複雑で、物流業界そのものも総じて複雑であるため、KlearNowの開発者(私も含め)は、レポートを一から作成したり、巨大なデータセットからインサイトを引き出したりするために、夜通し作業するはめになっていました。特にKlearNowのビジネスの成長スピードを考えると、これは持続的な業務運営ではないとすぐに気付きました。チームに過大な負担をかけずに、クライアントにサービスを提供する方法が必要でした。 

自社構築か購入か

問題を解決する方法は2つありました。1つは複雑なデータセットをよりよい方法で探索して視覚化できるインフラを自社で構築すること、もう1つはこのようなサービスをすでに提供している企業と提携することです。 

私たちは評価を行う際に、さまざまな選択肢を検討しました。PowerBI、Tableau、SiSenseを調査しましたが、データアプリ自体を開発するのに多大な時間と労力が必要でした。クライアントから要求された変更やバリエーションを実現するためには、レポート作成者に新しいバージョンを作成してもらう必要がありました。私たちが目標としていたのは、既存のレポート作成プロセスを新しくすることではなく、顧客にセルフサービスのレポート機能を提供することでした。他の代替製品を調査したところ、LookerとThoughtSpotはどちらも似たメリットがあることを知りました。しかし、Lookerではエンドユーザー向けのコンテンツを作成するためには技術者に頼らなくてはいけないようでした。構築にかかる時間を本当の意味で短縮して、顧客が自分で分析を行える機能を提供できるソリューションは、ThoughtSpotだけでした。

さらに、ThoughtSpotは以下も提供してくれました。

  • スピード:クライアント向けのサービスをできるだけ早く稼動させたいと考えていたので、ThoughtSpotのおかげでスピーディーに開始できました。

  • モダンな分析機能:私たちはデータビジュアライゼーションとAIの専門家ではありませんが、ThoughtSpotについては専門家です。ThoughtSpotのプラットフォームは私たちが自社で構築できるものを超えたツールを提供してくれました。そのツールは将来もさらに進化し続けます。

  • 魅力的なセルフサービス分析:クライアントはThoughtSpot Everywhereを利用して、KlearNowの社内リソースを一切使わずに、自社のデータからいつでも、どこでも、レポートと分析を生成できるようになりました。

  • 使い慣れたコンシューマーグレードのインターフェイス:ThoughtSpotはクライアントにとっても直感的で使いやすいため、使い方を覚えていただくのにそんなに時間はかかりません。

購入するという決定をしてから、まずは製品を自分たちの手で試してみたいと思いました。

その後はご存じのとおり

私たちは1か月かけて概念実証を行い、ThoughtSpot EverywhereがKlearNowとクライアントにまさに最適であることを確認しました。最適なソリューションであることがすぐにわかったので、すぐに動き始めました。 

すべてのデータをAmazon Redshiftに移行してから、いろいろなことを整理し、クライアントがこのツールの利用をできるだけ簡単に始められるようにしました。先ほど説明したように、KlearNowが抱えていた問題は扱うデータの量ではなく、データが複雑であることでした。データはさまざまな形式で、世界中から毎日刻々とやってきます。ThoughtSpotのおかげで、データセットのセットアップが簡単になり、エンドユーザーが検索できるようになりました。

ビジネスがさらに好調に

ThoughtSpotを採用してから、ビジネスですぐに効果を実感できました。これまで作成するのに3日かかっていたレポートを、数分で用意できるようになりました。それだけでなく、レポートの内容は私たちが想像もつかなかったほどもっと詳しく、アクションに結びつくものになりました。KlearNowのユーザーは商品がどこにあるのかをいつでも正確に把握できます。さらに、リアルタイムのインサイトに基づいて行動して、ビジネス上の重要な意思決定を下すことができます。このような形で、ThoughtSpotは私たちの期待を完全に上回りました。 

KlearNowは、自社でツールを構築した場合ではとても実現できない、柔軟性、カスタマイズ性、スピードをクライアントに提供できるようになりました。しかも、とても簡単に使えて直感的です。この強力なプラットフォームをクライアントが使えるようにしたことで、KlearNowはクライアントをオンボーディングして、現在そして将来に向けてクライアントを維持するための体制を整えることができました。その結果、うれしいことに、KlearNowの開発者はゆっくり眠れるようにもなり、とても幸せです。 

この先のKlearNowとクライアントの未来がとても楽しみです。ThoughtSpotがあることで、これから次々と押し寄せる物流データの波を乗り越える準備ができているので、安心していられます。これは本当に素晴らしいことです。 

今すぐThoughtSpotの無料トライアルに登録して、ご自分でThoughtSpotを試してみてください。