ThoughtSpotで最初のユースケースを定義する方法

今日の企業は、分析に関する難問に直面しています。行動に結びつくビジネスのインサイトにはかつてないほど需要が高まっている一方で、技術知識がないビジネスエンドユーザーにBIコンテンツ(インサイト)を届けるためのリソースは限られています。このギャップを埋めるために、業界では次世代のセルフサービス分析ツールへの切り替えが進んでいます。そのようなツールを使うことによって、インサイトを得るまでの時間が短縮され、インサイトをアクションに変えるまでの時間が短縮されるだけでなく、BIチームがより戦略的な分析作業に集中できるようになります。

では、なぜもっと多くの企業がこのような切り替えを未だ行っていないのでしょうか。Gartnerによると、従業員全体でのBIツールの平均活用率は、わずか30%にとどまっています。真のセルフサービス分析モデルの影響と範囲を最大限にするには、組織はまずこの問題を解決する必要があります。定着性の高い最初のビジネスユースケースを選択してThoughtSpotの活用を推進するよう、ThoughtSpotカスタマーサクセスチームがアドバイスしている内容をご覧ください。

適切なチーム編成

定着性の高いユースケースの選択は、適切な準備から始まります。ユースケースの実装は、事前に熟慮され、綿密に計画される必要があります。ユースケースを成功させるためには、適切なスキルと人材をチームに配置することが重要です。私たちが推奨していることは、ユースケースをサポートして成功を確約する役目として、エグゼクティブスポンサー、またはビジネス管理チームのメンバーを配置することです。エグゼクティブスポンサーは、認知度を高め、社内でソリューションの利点を伝えることで、活用の推進を手助けします。その他に、データモデルを作成してユースケースにデータを提供するBIチームのメンバーに役割を定義することも推奨しています。

同様に(あるいはそれ以上に)重要なことは、ビジネスユーザーへの直接のアクセスです。最終的には、データドリブンな意思決定を支援するために、理想としてはビジネスユーザーが毎日アクセスするユースケースを設計および実装します。そのため、ビジネスユーザーの考えやニーズを理解し、要件やフィードバックを直接得ることが非常に重要です。

ビジネス上の課題の解決

Oprah氏の「傷を知恵に変えなさい」という言葉のとおり、ユースケースを選択する際に最も重要な要素の1つは、ビジネス上の課題を特定して解決することです。ビジネス上の課題は、エンドユーザーに行動を変える理由を与え、活用の障壁を低くするものであるからです。それでは、どのようなことが期待できるでしょうか。

ビジネス上の課題は様々な方法で明るみに出ます。BIチームがエンドユーザーの要求を妨げている場合もあれば、ビジネスが対応すべき重要な顧客データに盲点がある場合もあります。どのような状況であっても、ユースケースによって主要な課題を回復させることができれば、活用の推進に必要な注目を得られるだけでなく、ビジネスの改善に役立てることもできます。

適切な複雑性の選択

特に最初のいくつかのユースケースでは、価値が高く複雑性が比較的低いユースケースを選択することが非常に有益です。これにより、エンドユーザーの勢いを維持して、できるだけ迅速にツールを入手してもらうことができます。さらに、その興奮を新しいチームでの活用の推進に利用することができます。目標は、できるだけ早く、有意義な成功を収めることです。ソリューションは常に、より複雑で成熟したものにすることができますが、一番最初のユースケースについては無理をしないようにしてください。

ユーザーベースとの信頼の構築

チームおよびビジネス上の課題を特定したら、ユーザーがソリューションにおける利点と価値を理解していることを確認する必要があります。ここで重要なことは、信頼を築くことです。ツールが何であれ、企業内のあらゆるレベルで容易かつ高速なデータアクセスを提供し、すべての部門のエンドユーザーがデータドリブンな意思決定をできるようにする必要があります。ユーザーの幅を広げることで、新しいツールについて、より多くのユーザーの使用スキルを向上させ、組織内での信頼を素早く構築できます。関与度の高い初期の採用者は、企業内の第一人者としての役目を担い、利点を宣伝したり、ツールを最大限に活用する方法を他のユーザーに教えたり、大衆向けコンテンツの構築を支援したりできます。

影響の実証

新しいビジネスユースケースを紹介する際は必ず、そのユースケースを明確な成功基準と対応させることができる必要があります。これは、特にユースケースが無形のものである場合は難題である可能性があります。しかし、信頼を築いて活用を拡大するうえで非常に重要です。

たとえば、マーケティングのユースケースで、コンバージョン率をX %増加してキャンペーン効果を増やす、ということが考えられます。あるいは、BIチームでのボトルネックを減らすことで、手動でのデータ操作に費やす時間を節約できます。これにより、最終的には、よりタイムリーでデータドリブンな意思決定をするうえでのコスト削減または利益増加がもたらされます。努力と、ビジネスに対する測定可能な影響を結びつけることで、投資に対するリターンをより正確に分析し、組織に対する成功を祝うことができます。

最初のユースケースの先を見据える

最初のユースケースを適切に選択することは、ツールの活用を推進してビジネスへの影響を増加させる継続的なプロセスの始まりに過ぎません。新しい分析ツールに対する勢いを感じたら、そこで終わらないでください。ペースのを維持して、組織のあらゆるレベルのユーザーがインサイトをセルフサービスで得られるようにします。

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