3分の2にあたる企業が分析への投資を事業に活かせていないことが新たな調査で示される

TDWIとThoughtSpotによるレポートで、データの民主化と価値の促進には拡張分析を行える新しいタイプのアナリストが求められることが判明 

[米国リリース抄訳] ※当資料は、2020年9月22日に弊社米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。

2020年9月22日、カリフォルニア州サニーベール — 検索とAIを活用した分析をリードするThoughtSpotTDWIが実施した新たな調査で、企業が分析能力を最新化し、増え続けるデータ量の価値を引き出すことを目指す中で、新世代のビジネスアナリストが登場していることが明らかになりました。このレポート「The Modern Analyst: Meeting Tomorrow’s Challenge」(現代のアナリスト:明日の課題に対応する)は、北米、欧州、アジア太平洋地域の6産業などから430人のデータ分析専門家を対象に調査を実施したものです。調査では、分析プロジェクトが成功していないことを大部分の企業のアナリストが報告していることが判明しました。分析を成功させるためには、技術知識のないビジネスユーザーがデータを理解し、自分自身でインサイトを見つけ、意思決定を改善できるように、アナリストがその役割を進化させなければなりません。この過程で、アナリストはスキルを磨き、戦略的な事業活動に集中して、新たなキャリア機会を開くことができます。

今日のデータプロジェクトは失敗だと指摘するアナリスト

調査では、企業がアナリストの価値を十分に活用していないことが明らかになっています。これに対して、アナリストはより大きなインパクトを所属企業に広くもたらしたいと考えています。現在、ビジネスアナリストはレポートやダッシュボードの作成に過度の時間を費やしており、レポートからインサイトを得て戦略的事業に活用することに集中できていません。回答者の大部分(66%)は、所属組織に価値を提供できているのはレポートの80%に満たないと報告しています。また、3分の1以上(35%)は、戦略的事業の理解に時間を割いてインパクトの大きい成果を出し、所属企業の業績に貢献して価値をもたらしたいと答えています。特に北米では、分析プロジェクトが成功していないと指摘する傾向が高く、これまでの分析が重要な価値を生んでいないとおよそ70%が回答しています。この割合は、ヨーロッパ・中東・アフリカでは56%、アジア太平洋地域では44%でした。 

アナリストがギャップを埋めるのには新たなテクノロジーが必要

調査では、アナリストが新たな世代のデータ専門家に移行し、自分たちの取り組みを多くのビジネスユーザーに広げ、所属企業の戦略的パートナーになりたいと考えていることが判明しています。しかし、そのためには、アナリストや従来のレポートへの依存を減らさなければなりません。ビジネスユーザーが自分自身でデータを入手できるように分析を民主化し、分析チームをレポート作成から解放して新しいスキルを身に付けさせ、進化させる必要があります。 

レポートでも、アナリストがより生産的に、効率的に、戦略的になるために必要な最優先課題として、分析の民主化が必要であると回答者の44%が報告しています。トレーニングも重要であり、データ分析の専門家に対するトレーニングの強化を41%が望んでいます。これを実現するために、インサイトの発見(38%)、データパイプラインの構築(36%)、データの準備(36%)をテクノロジーとツールで自動化したいと3分の1以上の企業が回答しています。これまで、企業は分析するデータの収集に過度の時間を費やす一方で、実際の分析にはその4分の1の時間しか割いていませんでした。最新ツールやテクノロジーがこのプロセスを簡素化すれば、アナリストは戦略的分析に専念できるようになります。 

組織的な課題を克服する 

最新分析のメリットやアナリストの役割の進化を理解するには、障壁を克服しなければなりません。特に分析の民主化に移行する上で、企業の最優先課題としてデータインフラ(49%)とデータリテラシー(39%)が挙げられました。データリテラシーを課題として上げる傾向は、北米(38%)やアジア太平洋地域(26%)と比べて、欧州・中東・アフリカで多く(47%)みられました。 

通信、インターネット、テクノロジー分野の企業はこのような障壁を克服しており、他の業界に比べると分析の取り組みに成功していると回答者も報告しています。実際、このような企業の63%は、最新技術が使えるようにビジネスアナリストのスキルアップ中、あるいはスキルアップを終了しています。一方で、政府機関は分析技術の成熟に遅れをとっており、その半分(50%)が主にスプレッドシート、レポート、ダッシュボードを分析に使用しています。 

「高度な分析やデータを活用した意思決定を採用している組織は、そうでない組織に比べて、売上増加、顧客満足度の向上、オペレーションの効果・効率向上などのメリットを実現している傾向が高いといえます。」と、TDWI Researchのバイスプレジデントであり、シニアリサーチディレククターでもあるFern Halper博士は述べています。「デジタル経済の中で事業を行うというプレッシャーに直面する中、組織は分析を最新化し、現在と将来の要求に応えなければなりません。今後に目を向けると、所属企業に戦略的インサイトを提供する上で、そして他の従業員のコーチやメンターとして、アナリストには果たすべき独自の役割があります。」
「企業は、クラウドやAIなどの新技術を使用してデジタルトランスフォーメーションを目指しています。このようなテクノロジーを効果的に活用するために、これからのアナリストは重要な役割を果たさなければなりません。」と、ThoughtSpotの最高データ戦略責任者であるCindi Howsonは語ります。「インサイトを社内で広く民主化するには、アナリストがレポート中心のつまらない作業をやめて、事業のインタープリター、エバンジェリスト、データコーチにならねばなりません。主要な組織は既に、今後の事業のためにスキルアップを始めていますが、変化は難しいものです。最高データ戦略責任者やビジネスインテリジェンスディレクターは、アナリストが新しいスキルを身に付けてキャリアアップし、分析の活用を社内に広げ、新たなテクノロジーを駆使しながら組織にとって信頼できる戦略的パートナーとなるのに必要な時間を確保しなければなりません。」

レポートの全文は、ThoughtSpot.comにてお読みいただけます。 

調査手法

TDWIとThoughtSpotは、2020年7月から8月初旬にかけて本調査を実施し、世界各国から430人以上の回答を収集しました。 

ThoughtSpotについて

ThoughtSpotは、経営幹部から現場担当者まで、あらゆる従業員にデータからのインサイトを素早く提供できることから、世界中の革新的な企業で利用されています。シンプルな検索を行うだけで、何十億行ものデータを瞬時に分析します。またAIを活用することで、ユーザーが考えもしなかった質問に対しても、適切かつ信頼できるインサイトを自動で提供します。ThoughtSpotは、あらゆるビジネスユーザーが扱えるほどシンプルですが、スピード、セキュリティ、ガバナンスを損なうことなく、大規模で複雑な企業データに対応できるほど強力です。そのため、Walmart、BT、Siemens、Daimler、Exxon、Hulu、Royal Bank of Canada、Bank of the West、Nationwide Building Societyなどの顧客企業が、ThoughtSpotを活用して意思決定のカルチャーを変革しています。ThoughtSpotは、インサイトが全ての会話と意思決定に取り入れられることを通じ、よりファクトドリブンな世界の実現に向けてデータが果たす役割の進化を支援します。詳細については、www.thoughtspot.com/jpをご参照ください。

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